「(猫がぶつかっても)転倒しなくなりました」前編

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こんにちはオオ氏です。

今回は経過が良くなっている患者さんの話です。

私たちセラピストが「調子がいいですね」と言うよりも、

近所の人や、久しく出会う親戚等に

「調子良さそうやね」と言われるほうが、

よほど説得力があり、効果を実感しやすいみたいです。

その方は若いのに(50代)転倒を繰り返し、

腰痛、肩こり、異常発汗があるにもかかわらず、

はっきりとした病名がつかず、苦しんでいました。

自宅で飼っている子猫が後ろからぶつかっただけで

転倒することもあったそうです。

担当させてもらって、一年が経ちました。

最近は転倒することもなく、腰痛も肩こりも軽減してます。

よく転倒している方、病名がはっきりせずに苦しんでいる方は

今回の話を何かの参考にしてもらえると幸いです。

話が長くなってしまいましたので、前編、後編に分けて

伝えさせていただきます。

それでは参りましょう!

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当初の症状

通院当初は足取りが重く、

一本杖を用いて、何とか歩けている状態でした。

腰痛、異常発汗、肩こり、背中の張りがあり、

自宅ではよく転んでいたそうです。

スムーズに歩くのが難しいので、

トイレに行くのが大変だったそうです。

子猫がぶつかっただけでも転び、

当院のリハ室にて別のスタッフと少し肩が触れただけで

転びそうになっていました。

脊柱のアライメント不良(背骨の並び方がおかしい状態)はもとより、

一次呼吸(正常な細胞の息吹)も小さく、

エネルギーが全然上下に通いにくそうな状態でした。

ご家族が同年亡くなられたみたいです。

亡くなられる前まで介護はもちろん、

ご家族の畑仕事などを

代わりに行う毎日がしばらく続いていたようです。

ご近所さんの言葉

通院して間もない頃、

近所のおせっかいおばさんが、

「リハビリに通っても全然変わっていないじゃない。大丈夫なの?」

と言ってきたそうです。

後でわかったことらしいですが、

「脳卒中にでもなって麻痺しているんじゃないの?」

と噂にもなっていたそうです。

当時患者さんは

「ほっといてほしい」と思ってたそうです。

それ以上に

自分自身がそのようにみられているということは

つらかったと思われます。

このつらさは私の理解の範囲を超えているでしょうし、

なんと表現しても言い表せない

気持ち、

感情だったのではないかと思われます。

「あなたのことが心配なのよ」と言いつつ、

状態を聞き

ただの興味、関心で

人の身体についてああでもない、こうでもないと

近所話のネタにする人もいます。

悪気はなくても、

悪いことをしていることってよくあると思います。

おばさんが言った言葉の形を受け入れると苦しいけど、

おばさんが心配して言っているのだろうなぁという

老婆心で言ってくれているんだという

その気持ちだけを受け取りましょう。と患者さんと解釈しました。

行った評価

1)脊柱アライメントの評価

座った状態での背骨の並び方と

触れた背骨の硬さや動きがどれだけ動くのかを確認しました。

腰の骨(腰椎)や背中の骨(胸椎)で並び方がややずれており、

前に押したり、横に動かしたりすると抵抗が強く、

動きが硬い状態だと判断しました。

2)足部からの評価

足部から筋膜を捉え、筋膜のこわばりや、

エネルギーの通りやすさを確認。

足関節(足首)、膝関節の筋膜が硬く、

脛骨(脛の骨)と大腿骨(太モモの骨)の位置関係が

捻じれて、ずれた状態で筋膜が固まっていました。

3)頭蓋からの評価

頭部の硬膜からコンタクト→病変部位を探しました。

病変があるなぁと感じ取った部位は

1)の背骨や腰で硬いなぁと判断した部位とほぼ一致していました。

4)片足立ち

介助しながら、片足立ちをしてもらいましたが、

通院当初はほとんどできない状態でした。

現在は、両肩を支えたり、何かに掴まりながら

片足で立つことができています。

一旦、まとめ

ここまでの前編では

通院当初の状態を中心にお話しさせていただきました。

若いのに転倒を繰り返し

腰痛、肩こりあり

近所の変な視線に耐えながら

生きている状況でした。

次回の後編で私がみているものと、

その患者さんが現在どうなったのかを

記載させていただきます。

次回をお楽しみに!!

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