こんにちは、オオ氏です。
今日は、私の施術中の気持ちについて少し述べたいと思います。
就職当初
「敬意をもって患者さんと向き合いなさい。」と習いました。これはいい考えだと、患者さんに対して敬意を持って施術に臨んでいました。
当時は内科勤務で、ほとんどの患者さんはご高齢の方々でした。
この方々が戦前も敗戦後も理不尽な環境や境遇に立ち向かいながら、精一杯生き、懸命に尽力してくれたこと。
時代を作ってくれたおかげで、
今こうやって私はめぐまれた環境で仕事ができていると。
ここに対して感謝と敬意を持って臨床に臨んでいました。
整形外科へ転職
整体院を起業したいと考えていた私は、整形外科の外来患者さんを診る経験が必要だと考え、整形外科の外来に転職しました。
来院されるほとんどはご高齢の方でしたが、整形外科なので、若い人も多かったです。
失礼な話ですが、私は「この若い方々のどこに敬意を持てば良いのだ!」と考えてしまいました。
命に敬意を持つ
ある日、先輩とその敬意について話し合ったのを思い出しました。その先輩は「命に対して敬意を持っている」と言っていました。私はあまり意味がよくわかりませんでした。
臨床に明け暮れる日々を過ごし、施術の経験を積み重ねていきました。
また、オステオパシーのセミナーや練習会への参加頻度も増えていきました。
患者さんたちの経過は良好で、つらい症状が和らいでいくのを何度も経験しました。
生命は無意識で傷を修復します。
時間と共に傷は癒えます。
人は息が上がった時、誰かに習ったわけでもないのに、最良の体勢をとって呼吸を整えます。
生命は寝ている間も呼吸をすることで血液を循環させます(もちろん、心臓も動いてます。)
心臓も無意識で何回も鼓動を続けます。死ぬまで鼓動を続けます。
エネルギーが通りやすい、筋膜のバランスが取れた位置に肉体とエネルギーを導くことで不思議と症状が和らいでいきます。
それはご高齢の方々でも、若い方々でも同じです。
人々の生きようとする力と治癒力に対して敬意を持てるようになりました。若い人でも、ご高齢の方でも治癒力は備わっています。
先輩が言っていた命に対する敬意がすこし理解できました。